仔象。ここはヤッパリタイ国

8年前の出来事だが、

義母と買い物の帰り、ハイウェイから側道に曲がり我が家への道に入る。

少し行くと、トラックが前に止まっていた。何と、仔象が乗っている。

「象ですよ! お義母さん!ヤッパリここはタイなのですねー」少し離れた所から、感心して見ていた。

トラックの後ろを外し二枚の板を立て掛けた。

「まさか、象が🐘下りてくるんじゃないですよね」

でも、下りて来た。バックで慣れた足取りでゆっくりと下りてくる。仔象といっても傍で見ると結構デカく感じる。

足に鎖が付いている様子はない。

象が下りると、板を元に戻し運転手は走り去っていった。

おじさんは、細くて長い枝のような棒を1本持っているだけだ。

仔象のお尻をポンポンと叩くと、仔象はゆっくりと歩き出した。「ついて行って見ましょう‼️」好奇心旺盛な義母が嬉しそうにいう。「そうですね!

動物園以外で見ることなんか滅多に無いですもの」ゆっくりと歩く仔象の後ろを時速5キロkくらいで付いていくと、おじさんが気がつき、長い笹のような棒を半径に回し、「追い越して行け!」といっているらしい。

窓を開けて「私たちは象さんを見ていたいのです」なんのためらいもなく日本語で伝えた。

近づいて来たおじさん、怒るのかと思いきや「イープンカー(日本人か)」と聞く。「YES!ジャパニーズ!」「◯△◇#!※イープン」何を言っているのか分からないが、親戚の誰かが日本に行ったことがある。東京。京都。富士山はわかった。

こっちは気が気ではない、仔象がこっち向いて走って来たらどうしょう。

仔象は静かに立っていた。また、おじさんの竹でポンポンをお尻を叩かれて歩き出した。

暫く行くと小さな雑貨屋があり、仔象は鼻を中に入れると、バナナのふさを鼻で巻いて口に運んだ。いつものことなのか、雑貨屋のおばさんが出てきて鼻をやさしくさすった。

また歩き出すと、細い路地の方に入って行った。

おじさん振り向き、手をあげた。「ここまでだよ」と言われた気がして見送った。

はたと気がついた。『家はどっちだ』

取り敢えず、前に進み大きい道路が見つかればなんとかなる。

迷いながらも大きな道に出られた。ホッとしたのも束の間。ハイウエイは一方通行。ぐるりと回って、家路にたどり着く頃は夕闇が迫っていた。

興奮して夫に話していると、冷静に夫は、で、今日は なに食べるの。と。

「何も作る気にならない。だから今日は外食で良い?」

近くの中華屋に行った。

「タイに来てこんな経験そんなにないわよねー」

後から、友人に聞くと、今は、個人でそんなことは出来ないし、道を歩かせるなんて、法律で禁じられています。」という。

益々、ラッキーよね‼️

時々、そんな、思い出話ができていた。

今は、それも叶わない。

私は、お義母さんが忘れていても、その話をすることがある。

『なんのこと?」見たいな顔をされても、話す。

だって、お義母さん。楽しかったものあの頃。

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