義母はしばらく便秘が続いていた。
三日出なかったら下剤を飲ませようと決めていた。
今日で三日目だ。夜まで様子を見る事に。
8時過ぎた。『今飲ませて、夜中に出たら嫌だなぁ』と思いながらベットに。
寝てはみたが気になり、13時過ぎオシッコに起こして、ついでに下剤も一緒に飲ませた。この時間なら、夜中に起こされることもないだろう。
しかし
朝、部屋に入いると “ん?” 臭う。
薬の効き目が嫌に早いなぁ、と内心思ったが出てよかった。
以前、便秘がひどく指で(勿論ゴム手袋は着けている)掻き出したことがあるので、以来気をつけている。
「アラー! お義母さん! 出たんですね〜良かった」ポータブルトイレを指差し「ハイ! そこにしておきましたからどうぞ お持ちください!」『?』お持ちくださいって?何かと間違えているらしい。
夕方、買い物から帰ると、又しても臭う。
蓋を開けてみると、『ブツ』がドッサリ。下剤の効き目がこれだ。
「お義母さん! たくさん出て良かったですね! スッキリしてでしょう!」「ハイ! そこに沢山しておきましたから、それも必要でしたらお持ち下さい! 今朝ほども持って行って貰いましたが、足りなければそれもどうぞ」私は吹き出してしまった。完全に、看護師と間違えている様子。
「コレ何処に持っていくんですか? 何に使うんでしょうね」「さぁ 分かりませんが、何か検査するらしいですよ」「何の検査ですか?」「さぁそれは聞いていませんが…」
何だかなぁ
幸せな光景なのかなぁ。
